スピードスケート界の女王、クラウディア・ペヒシュタイン。
冬季五輪に5大会連続出場、4大会連続金メダリスト。
バンクーバーにも期待がかかったが、
薬物検査により血液ドーピングと判定され、2年間の出場停止処分を受けた。
彼女は真実を証明するため、今も様々な場所で闘い続けている。
ドイツの誇り高き女王が一転、裏切り者扱いされるようになった。
それまでは誰からも愛される存在だったのに、
一日にして全てが変わった。
マスコミの影響も手伝って、耐え難い誹謗中傷を受け続けた。
しかし彼女は決して諦めることはなく、
復帰を目指して今まで以上にトレーニングに励んだ。
そして無実を証明するために働き続けた。
アスリートにとって、
2年間 『試合に出られない』 ということが、どういうことか。
周りが思うよりも、長い長い2年間。
選手生命にだって関わってくる、長い長い2年間。
しかし、彼女は一度たりとも下を向くことはなかった。
誰に何を言われても、自分の信念を貫き通した。
これが世界の頂点を極めた女性の姿なのだと思った。
そして彼女は私に言った。
「どんなに批判されても、
一人でも信じてくれる人がいる限り、私は走ることをやめない」と。
そして彼女は今年、長い暗闇の中からようやく抜け出すことになる。
先週開催された、世界選手権ドイツ大会で、再びメダルを手にしたのだ。
彼女は今年、39歳である!
これほど影響を受けたアスリートは他にいない。
会場のインツェル入りした時、
「きっと私が出ればブーイングが起こる。
でも、『走り』でそれを拍手に変えてみせる。」
…と電話越しに言った彼女の言葉から、
私はメダルを信じて疑わなかった。
こんなに強い人がいるのか。
こんなに夢を追い続ける人がいるのか。
私は彼女から多くのことを学んだ。
そして震災が起こった今、改めて思う。
どんなに落ち込んでも、どんな暗闇の中からでも、
人は信じる限り、光を追い続ける限り、必ず前に進めるのだと。
クラウディア、あなたの大好きな日本も、今、闘っています。
そして私も、共に闘い続けたいと思います。
「私の人生の中で、一番大切なメダル!」
五輪金メダル5個、世界選手権金メダル6個を獲得した彼女が、
銅メダルを首にかけて満面の笑みでインタビューに答えた。
その時の笑顔が、私を奮い立たせてくれるんです。

おめでとう。本当に本当におめでとう。
私も自分に出来ることを、諦めずに頑張ります。